卒FITまでの10年を振り返る

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2011年に太陽光パネルを設置して10年経過して卒FITを迎えたので、その振り返りをしておきます。

10年の総発電量は33,705kWh、一般家庭の約6.7年分(5,000kWh/年として)の電力を発電しました。自給率は417%だったので、自家消費の4倍の電力を地域に供給したことになります。
売電は42円での契約で、10年で1,274,550円売電しました。これは、助成金を差し引いたシステム価格1,411,000円の約9割に相当し、9割方元が取れたことになりますが、電力モニターによる節電効果を考えれば、投資額以上の経済効果があったと言えると思います(お金の話ですみません...)。
また、今後も安いながらも売電し続けて家計の足しになってくれます(須賀川ガスに10円で売電)。一方で太陽光パネルは長寿命と言われているものの、パワーコンディショナーは寿命10年~15年くらいとも言われているので、交換費用は見込んでおく必要がありそうです。

元々、豪雪地帯でも太陽光発電できることを実証したくて設置したので、その意味では10年間特に支障く運用できたことは大きな収穫でした。

以下、振り返りです。
・電力モニターで消費電力が見える化できたので大いに節電が進んだ
・気温が低い方が発電効率は高いので、寒冷地でも十分な発電が期待できる
・一方、積雪があると発電しないので、都度雪下ろしが必要で、大きな負担になる(自分は楽しんでやっていましたが)し、積雪対応の太陽光パネルが必要で割高になる
・雪下ろし不要とする場合の選択肢として、急傾斜の屋根に設置(そういう屋根は少ない)、壁面設置(発電効率が悪い、面積が取りづらい)、架台を立てて設置(暴風時の破損が心配)、融雪機能付き(電力消費増加)などが考えられるが、どれも一長一短ある


そして卒FITを間近に控えた去年、差し迫った気候危機の対策の一環として再エネを増やしたいこと、EV車のリーフを100%太陽のエネルギーで走らせたいこと(母屋の太陽電池では充電時の8割程度しか賄えない)、ほぼ投資額が回収できたことから、こびっとハウスにも太陽光パネルを載せました(4.6kW)。kW当たり単価でくらべると、587,302円(母屋)→310,913円(こびっとハウス)と10年で約半分に下がりました(2021年の相場は22万円/kW~33万円/kW、平均26~27万円/kWのようです)。売電も42円→21円とこちらも半分に(2021年度:19円、2022年度:17円)。10年で半値の日本は再エネの価格低下が諸外国より遅れていると言われているのですから、諸外国の再エネの価格低下がいかに凄まじいか(1/5とも)実感します。

化石燃料に頼らない移動手段が確保できたことが何よりうれしく、ドライブも心地よいものになりました。冬は商用電力頼みになってしまいますけどね(一応、こちらも非化石証書を組み合わせたサービスを利用しているで、再エネ100%ではあるのですが)