床張り

うちは二人とも家で仕事をしているので、リビングで過ごす時間が一番多くなります。一番長くいる場所だから、できるだけ居心地の良い場所にしたい、お客さんがゆったり寛げる場所にしたい、というのは本格的に移住する前からの願望でした。

薪ストーブが入り、自分たちで内壁を塗り、見違えるように変貌したリビング。ここに似合うカーペットを選ぼうとすると、とても高いものになってしまいそうで、どうしようか悩んでいたところ、WOOD HOMES OMNIさんが無垢のパイン材を張ることを提案してくれました。でも、次のお仕事が忙しそうなので、床張りはやり方を聞いて自分たちでやることにしました。これからいろいろと大工仕事が必要になりそうなので、経験値を高めるためにも。


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窓側から張り始めるのが楽とのことで、最初の材は窓側を大きく面取りし、合板のフローリングに接着剤をつけ、隠し釘で固定しました。


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柱付近は、その形状に合わせて材を加工して張って行きます。二枚目以降の床材の固定は、実(サネ)の部分に斜めにフロアー釘を打ち、最後は釘締めで打ち込むのですが、これが釘が最後まで入って行かず、泣きそうでした。


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が、遠方より泊りに遊びに来てくれた友人が手伝ってくれ、旧家屋からフロアー釘打ちにぴったりの金槌も発見し、一気に作業が捗りました。釘打ちがうまくいかなかったのは金槌が小さかったせいというのがよく分かり、用途に合った道具選びの大切さをあらためて実感させられました。


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二つあった点検口は一つを塞ぎ、蓋のフロアー材も入れ替えて、無事完成~


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仕上げには、無農薬、有機栽培の植物が原料のリボス自然塗料を使いました(ここの塗料選択ガイドが便利でした)。塗ると木目が引き立って、床全体がぐっと落ち着いた感じになりました。

薪ストーブ前は、どうしても灰などで汚れてしまうので、ラグを購入して敷きました。くるみも大喜びで、薪ストーブ前はくるみの特等席となりました。

無垢の木の床を張ってみて初めて、思わず寝転がりたくなる心地よさや素足でいたくなるような温もりを実感し、薪ストーブや珪藻土の壁とのバランスの素晴らしさに専門家の卓越した見識に驚かされた今回の床張りでした。(自分の自信にも少しはつながったかな。床の所々に隙間も少々空いてますけどね。)