薪棚つくったよ

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改修工事も無事工期通りに完成し(WOOD HOMES OMNIさん、すげー)、冬支度に励む日々。(っていうか、確定申告に向けた準備がやっとできるようになったんだけど、こちらも難しくて頭抱えてますが…^^;)

ウッドサイディング、羊毛断熱、自然系塗料などなるべく循環できる素材を使った今回のリフォームですが、外壁などの産廃もたくさん発生してしまいました。せめてもの償いという訳でもないですが、できる範囲で廃物利用を考えました。

グラスウールは一部お風呂の断熱に再利用しましたが、段ボールは樹木のマルチや積層マルチに使えるし、木材端材は工作にも使えるし(マテリアルリサイクル)、使い終われば薪にもできるし(サーマルリサイクル)、さらに灰は畑の肥料として使えます。

こうして自然からの恩恵を有効活用できるのは嬉しいことです。


で、薪ストーブの脇や土間に薪棚が欲しいので、こちらの情報を参考に、端材を使って薪棚を作ってみました。

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まずは和室の解体で発生した端材の山を選別して使えそうな材を探し出し、久すら釘を抜きました。

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材を適当な長さに切った後、左右の側面を組んで、次の横板を渡して組んで行きました。大工仕事の経験値が低いので、いろいろと試行錯誤しましたが、棚を起こして最後に通気性と薪の荷重を考慮した床部分を作って完成~ 暗くなってきたので、今日はちょっとだけ薪を積んでおしまい。ビスは以前買ったものや改修で出てきたものを使ったので、薪棚づくりで購入したのは途中で折れてしまった穴あけ用のドリル約500円くらい。

明日からガンガン薪を積む予定。他の冬支度もあるので頑張らねば!

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何でこんな手間のかかることをやっているかというと、持続可能な循環型の暮らしをしたいし、社会全体がそうなってほしいからなのですが、そうなることで一人ひとりが今よりもっとイキイキと幸せに生きていけると思っているからでもあります。

そのあたりは、先日相方さんがブログでも書いてましたが、その中の「石油はいずれ高騰しますので」ってくだりについて、ちょっと補足しておきたいと思います。

3年前、職場であるJFS主催で、代表が懇意にしているかの有名な「成長の限界」の主著者のデニス・メドウズ氏の推薦でカナダの地質学者のデビットヒューズ氏の講演会がありました。この時、あと数年で石油生産はピークを迎え需給ギャップの急拡大が石油高騰を招き、社会全体は深刻な混乱期に突入するだろうという予測を知りました。そして、石油ほど安くて使い易いエネルギー源は他になく、石炭、天然ガス原子力自然エネルギーなどどんなエネルギー源もその代りを担うことはできない、エネルギーをなるべく使わない社会を実現しなくては、とのことでした。

3年経って、国連大学もそうした情報を発信していたり、イギリス発祥のトランジション運動が国内でも盛り上がりつつあったりしますが、世間一般的にはそうした情報は相変わらず「不都合な真実」として葬り去られているようです。

でも、そうした危機を乗り越えるためには、危機を伝えるだけでは不十分で、危機を回避するための代替案を示すことが必要だし、こういう暮らしの方が楽しくて幸せなのだということを示したくて、私たちはこんなことをしているし、これからもいろんなことに取り組んでいこうと思っています。