冷蔵庫を買い替えました
これまでは容量136Lの小さなものを騙しだまし(入りきらない時は保冷ボックス使ったりして)使っていましたが、嫁さんの実家の冷蔵庫の調子が悪くなり買い替えたいとの相談を受けたので、こちらも買い替えの良い機会かなと。
で、比較サイトなどで省電力のものを探してみるとこれがなかなか分かりづらい。少し古い製品の方が最新の製品より消費電力が低かったり何が何だか...
調べてみると消費電力を測定する基準が最近変更になっていて(JIS C 9801:2006→JIS C 9801-3:2015)、消費電力量の表記が旧JISだったり、新JISだったり、併記してたり、サイトによってまちまちなんですよね。
新旧JISの製品ごとの消費電力量の比較を載せている企業がありました(東芝、三菱電機)。測定の基準が厳しくなって(現状により合わせて)、消費電力の表示が高くなっているのが分かります。
物差しが違うと比較しようもないので、新JISでいろんな製品を見てみるとやはり新しい製品の方が消費電力も低いようでした。それで、省エネ型製品情報サイトというところからデータをダウンロードして、調べてみると容量450-500L辺りが消費電力が一番少ないことが分かりました(小型のものは除く)。
ちょっと大き過ぎるかとも思いましたが、一回り小さい製品との価格差は2万円くらいで消費電力の差が100kWh/年くらい。それくらいの価格差なら長年使えば電気料金の差で償却できそうなので、その中でも格安感がある(会社の業績不振のため?)東芝の製品を選ぶことにしました(ベジータFW、容量462L、年間消費電力量264kWh、ヤマダ電機で約12万円也)。ちなみに古い冷蔵庫の年間消費電力は360kWhですが、測定基準が違うのでスペックだけの単純な比較はできません。
2ケ月使っての電力消費量の状況は、平均で電力消費量マイナス11kWh、削減率が17%くらい。年間約千円、20年で約2万円の節約ってところでしょうか。
- 8月 2016年:67kWh、2017年:58kWh(-9kWh)
- 9月 2017年:65kWh、2017年:52kWh(-13kWh)
ただ、今年に入って全体の消費電力が前年比をずっと上回っていて、ベースの電力消費は前年同月より高くなっている可能性があるので、純粋な冷蔵庫買い替えの節電効果はもっと高いのではないかな?という気もしています。
2016年のエネルギー収支(金額ベース)
このところエネルギー関連の取り組みをしていないので、一年ぶりの更新で、毎年恒例のエネルギー収支のグラフをアップします。
以前購入した薪の償却も終わったことにしたので(薪はまだたいぶ残ってますが)、トータルで約3万円の黒字でした。
電気、ガス、灯油、それぞれ多少減ってますね。原油安が主因かな?
消費電力は前年割れぎりぎり、という感じです。
また、去年は電力会社を須賀川瓦斯に切り替えました。こちらは再エネ率が約2割だそうです。
http://power-shift.org/choice/
そんな中、先日突然、通販会社から荷物が届きました。
送り主は母親で、家電製品をプレゼントしてくれたのでした。
それが消費電力約1,200Wの電子調理器でして、節電が趣味の自分としては、素直に喜べない葛藤が...
返品も考えましたが、母親の気持ちも考えると、「地球環境を守る」という正義を掲げて、相手を傷つけるのは、原発事故後に多くの福島の人たちが「命を守る」という正義を振りかざされ、心に大きな痛手を被ってきたことと重ねて考えてしまう訳で。一方的な考えを相手に押し付ける時代はもう終わりにすべきだよな、と思う今日この頃。
別な見方をすれば、あと5年くらいしてFITの契約が終わったら、発電した電気は電気自動車に蓄電して、それですべての電力消費を賄うという目論みもあり、そうなれば電気製品は、CO2を出して地球温暖化に寄与することも、原発事故に怯えることも、核廃棄物で将来世代に負担を押し付けることもなく、利用できるようになる訳で(という書き方も正義の振りかざしなのかも知れませんが(笑))、その頃にはいろいろと活躍してくれるものと考えられるかなとも思っているので、有難く使わせてもらうことにしました。
お礼の電話をすると、自分も使っていて、便利だから活用してね、お年玉だからと。
断らなくて良かった(笑)
2015年の我が家のエネルギーの状況
今年も年間の我が家の金額ベースのエネルギー収支をまとめてみました。
ガソリン込みで初の黒字!(ぱちぱち)
去年は移動が少なかったことと、灯油代も減っているので、原油価格の下落も大きな要因のようです。
太陽熱温水器をつくったのもほんの少しは寄与しているかな?太陽熱温水器についてはまた別の機会に書こうと思います。
薪に20,000円計上していますが、今冬は購入した薪は使わずに済みそうなので、さらに+20,000円という感じかも。
消費電力も下がりまして、2014年:752kWh → 2015年:708kWh となりました。
蛍光灯型の照明をほぼ全廃(蛍光灯型電球とLED電球へ切り替え)したのが、奏功したものかと思います。
ちなみに、太陽光発電は2014年:3,460kWh → 2015年:3,490kWh と過去最高を更新しました。天候不順な2015年という印象で、意外ですが、春先は日照り続きだったりでしたし。
昨今の太陽光発電を巡る状況
このところの日照り続きで、畑の水遣りはたいへんですが、太陽光発電は絶好調。
5月には月間発電量の過去の記録を大きく更新して、500kWhを超える発電量でした!
さてさて。
今日は久しぶりに太陽光パネルを設置してくださった業者さんが発電量の様子を見に訪問されたので、昨今の太陽光発電を巡る状況をいろいろ伺ってみました。
ちょっとマニアックな話かも、ですが(^^;)、個人的に面白かったので紹介します。
□ 豪雪地帯での太陽光パネル
- みなさん、結構がんばって雪おろしをしているそう。(うちだけじゃないのだ!)
- 積雪でパネルが落ちたという話は聞いたことないそう。(ははは。^^;)
□ 来年4月からの電力自由化
- 4月からすぐに切り替えできるようになるというよりは、4月からいろなことがオープンになってそれからスタートといういう感じになるのではないか?(だから、現状ではこんなに情報が少ないのか)
- 自然エネルギーや化石燃料など何から発電された電力かが分かりづらい制度、ということでは特になく、事業者側の裁量に任されるはず。(ほっ)
- 買取価格制度との兼ね合いについて。売電先を変えても問題ないし、買電先を変えて売電先と違う会社になって問題ない。(ほっ)
- 太陽光発電で生じた電力を買い取りたいという新電力は多くなるはずで、太陽光発電をしている事業者に対して高めに電力を買いたいという引き合いは既にあるそう。将来的には、太陽光発電をしている個人にも電力を買いたいという話は出てくるだろう。(高く買ってくれ!(笑)
□ 固定価格買取制度の見直し
- 制度上は既に接続可能量を超過した際の遠隔出力制御システムの導入が義務化されているにも関わらず、その方式を電力会社がまだ決めていないため、メーカーや設置業者、太陽光パネル設置者へのしわ寄せが大きい状況。(ひどい話だ)
- 各電力会社へ売電を申込み済みでも実際には設置まで至らないケースも散見されていて、出力抑制が実施されることはあと数年はないと思う。(私もそう思います。ずっとないのでは!?)
- 太陽光発電を計画中の事業者はリスクが見えないため、二の足を踏んでいる状況だが、個人はそれほど減ってない。ただ、国全体としての導入量はかなり伸び悩むだろう(そりゃそうだ)
□ 蓄電池について
2014年の我が家のエネルギーの状況
2014年の我が家の金額ベースのエネルギー収支ですが、一昨年に購入した薪についてはだいたい二年半くらいで消費しそうなペースなので、とりあえず単年で25,000円としてグラフに追加してみました。
結果、2014年は約40,000円の赤字でした。前年比では約-7,000円でガソリンと灯油の増加が主な理由ですが、これは原油価格高騰の影響でしょうか。今はシェールガス革命の影響で原油価格が暴落していて、いつまで安値が続くか分かりませんが、当面続くだろうという見方が大勢のようなので、2015年はたぶん収支が改善するでしょう(笑)。
太陽光発電の発電量は2013年:3,350 kWh → 3,460kWh と発電開始以来最も多い発電量で、売電額もちょっと増えました。
節電マニアに我が家では、2014年も太陽光で発電した分の自家消費分も含めた電力消費量がさらに下がりまして、2013年:810kWh → 2014年:752kWh となりました。前年比削減率は年々勢いがなくなってきていますが、それでも前年度比7%はなかなか良い数字と思います。
一日の平均消費電力を月毎に見ると、2014年は2013年に比べてなだらかな曲線を描いていて、でこぼこが少ないのは極端に電力消費が増える状況が減っているからなのでしょう。無駄に電力を食うような暖房器具を廃棄したり、灯油ボイラーが付けっ放しになっているのを防ぐ仕組みにしたり、そんなことが貢献しているのかも知れません。通年での一日の平均消費電力は2013年:2.23kWh → 2014年:2.05kWh なので、来年は節電目標の「一日の平均消費電力 2.0 kWh以下」を達成できると嬉しいのですが…
太陽熱温水器(リフレクター)
猪苗代の友人、つっちーが太陽熱温水器づくり構想に興味津々で、一緒にやろうということになり、昨日二人でリフレクター(反射板)を製作しました。
事前に放物面の台になる部分は製作しておきました。
まず、コンパネ(厚さ10mm)に放物線を描きます。描き方はこちらの「定規とコンパスで放物線を描くには」を参考にしました。
準線と焦点からの距離が等しい軌道を描けばよいので、準線と平行な線を10mm間隔で描き、この線上で焦点と等距離となる箇所に点を打ち、これをつなげて放物線を描きました。
ジグソーで放物線を切り出し、直線は丸ノコで切り取ります。1個できたら残りはこれを型にして複製します。これを合計8個つくりました。
そして、昨日はいよいよ組み立て作業。事前に温水器の構造を説明して、作業内容をチェック。
端材を組み合わせて、台を組み立てていきます。
台にべニヤ板(厚さ2.3mm)をビスで打ち付け、これにステンレス板を張り付けて台はほぼ完成。ちょっと歪んでいますが、ご愛嬌ということで。あとは、風であおられないように背面にべニアを張ったり、ステンレス板の隙間をコーキング材で埋めて水が入らないようにしたり(*)が必要かな?耐久性は自信なし。^^;
*追記:ステンレス板ののりの接着状態が弱いのもあって、防水用にステンレス板の周囲に透明テープを張りました。
次回は、これをもう一個製作し、鉄パイプを固定して、水を流して、温めるところまでやる予定。
今回の材料、費用(台2個分)は以下です(これにホースや鉄パイプなども追加になりますがそれは次回で)。
ステンレス 平板ロール巻 のり付 0.1×300×920mm 1,445円×12枚=17,340円
コンパネ(10mm)1,370円
べニヤ板(2.3mm) 477円×2枚=954円
端材(ありもの)
ビス(ありもの)
太陽熱温水器(構想)
冬期、自分だけは薪ストーブで沸かしたお湯をシャワー替わりに使っていて、灯油ボイラーを使ってないのですが、薪ストーブシーズンが終わると、灯油ボイラーに頼らざるを得ず、太陽熱を利用してなんとかできないかな、と。
太陽熱温水器は買うとそれなりだし、自作はなかなか大変そう。てっとり早くキャンプ用のソーラーバッグ(?)でも買ってみようか、でもこれだと春や秋はどうだろう?となかなか前に進まずという状況でした。
先日、ようやく非電化工房を見学する機会を得て、藤村さんに太陽熱温水器について聞いてみました。
簡単なものが一番だよ、とのことで以下のものをおすすめされました。
鉄パイプにちょろちょろと水と流し、温まったお湯を湯船に貯める。熱すぎる場合は水で埋めればオッケー。どれくらいの流量にするかは、気温や日照状況で調整すればよろし。
で、最大のポイントの鉄パイプの温め方ですが、太陽熱が鉄パイプに収れんされるよう、放物面の反射板をつくって、焦点の位置に鉄パイプを設置する、とのこと。こちらのサイトのトップ画像のようなイメージですね。これを季節に応じて角度調整できるようにしましょうと。
反射板は頑丈である必要はあまりないので、薄いべニアに薄いステンレス板やアルミ板をつければ良くて、100mmx500mmくらいのサイズ、鉄パイプは径が20mmくらいが良いのではと。
課題としては、
・放物面と焦点距離の検討(数学IIの知識があればオッケー。もう忘れました。誰か教えて!)
※温水器の性能は放物面の精度如何でもあるので、ここはとても大事。
・資材調達(水道管あったのに捨てちゃったorz。ステンレス板はホームセンターになかったけど、建材屋さんにあるかな?)
・鉄パイプとホースのジョイント(どうやってつなぐの?)
・うちのお風呂は北面なので、どこにお湯を貯めるか?(金盥で良いと思うんだけどなぁ)
南面(つまり庭)に設置するなら、目隠し用にシャワールームを設える?(面倒だねぇ)
リフォームもあるので、いつ着手できるか分かりませんが、進捗があればまた投稿します。