電力会社を選んでCO2を減らそう

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先日、温暖化による餌不足で、ホッキョクグマ50頭がロシアの村を 襲ったことが報道されていました。IPCCの1.5℃特別報告書では、「温水域のサンゴ礁が、1.5℃で今よりさらに70~90%が失われ、2℃で99%以上が失われると評価されている」そうで、温暖化の影響は人々の生活に深刻な脅威となろうとしているだけでなく、他の生きものたちの存続にも大きく関わってくる訳で、何とも居た堪れない気持ちになります。

 

CO2の排出量を減らして、温暖化の影響を少しでも和らげるためにも、なるべく自然エネルギー由来の電気を使いたいですよね。ご存じの方も多いかと思いますが、その判断材料になるのが、火力発電や自然エネルギーの割合を示す「電源構成」と発電時のCO2の排出量(1kWh当たり)を示す「CO2排出係数」(こちらのサイトで一部の電力会社ですがこれらデータの一覧が見られますね)。

こうしたデータだけでなく、環境や地域経済への配慮などの視点も示してくれているサイト(パワーシフトキャンペーン)を参考にするのも良いかもですね。 

CO2排出係数については、値が小さいほど温暖化防止につながりそうですが、石炭火力の電源であっても環境価値(グリーン電力証書や非化石証書など)を利用して相殺するような場合もあるので、事情はちょっと複雑です。
⇒ 詳しくはこちらをどうぞ。

ちなみに、各社の最新のCO2排出係数はこちらで見ることができます。蛇足ながら、私が契約しているLooopの29年度の排出係数(調整後)を見ると、「メニューA」という箇所でCO2ゼロになっていて意味不明だったので、このメニューについてLooopに問い合わせたところ、CO2排出量の報告義務のある高圧契約の顧客向けに用意したものだそう。ゼロにならない部分を証書などでオフセットして、その分価格を上乗せするメニュー、ということみたいで、各社のメニューも同様なのだと思います。

 

多くの人が自然エネルギー由来の電気を多く販売する電力会社を選ぶことが、温暖化防止につながるのだと思うのですが、大手電力会社の巻き返し2020年に取引が始まるとされる「非FIT非化石証書」によりかなり苦戦のようです。