先日、第二回の自然エネルギー勉強会を行いました。
今回は、前回話題になったクランプメーターを実際に購入し、無駄な電力を探す具体的な方法について、とあるサイトや説明資料などを参考にしながら、話をしました。
それから、雪の利用に詳しい参加者からお話を伺いました。
「利雪」、「雪冷熱エネルギー」といった、雪国の資源である雪を様々な形で利用する取り組みが昨今進んでいます。上越市では、学校や公共施設で夏の冷房として利用していたり、一般家屋へ導入したり、野菜を美味しくするための冷温貯蔵に利用したり、様々な事例を紹介いただきました。
勉強会の後は懇親会。エネルギーのことなど、いろんな話で盛り上がりました。その中で、化石燃料を燃やすことと、木を燃やすことの環境負荷が話題になり、ナチュラルステップの考え方などの紹介がありました。
こうした問題について考えるとき、基本となる原理原則を抑えておくことがとても大切で、ナチュラルステップでは持続可能な社会の原則として以下の4つの条件を掲げています。
- 自然の中で地殻から堀り出した物質の濃度が増え続けない
- 自然の中で人間社会の作り出した物質の濃度が増え続けない
- 自然が物理的な方法で劣化しない
- 人々が自からの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない
他にも、今回話題に挙がりませんでしたが、環境経済学者ハーマン・デイリーが定義する持続可能な発展のための3原則
- 「再生可能な資源」の利用は再生速度を超えないこと
- 「再生不可能な資源」の利用は再生可能な資源で代用できる程度を超えないこと
- 「汚染物質」の排出は環境が循環、吸収、無害化できる速度を超えないこと
ブルントラント委員会の「持続可能な発展」の定義
- 世代間公平:将来世代が人間らしい生活ができるように,生態系を破壊せず,地球の収容能力の範囲内に生産・消費・廃棄を収めることのできる発展
- 世代内公平:現世代内でもすべての人が人間らしい生活ができるように貧困問題,南北格差問題を解決できる発展
など、人間が地球上で末長く暮らしていくために押さえておきたい基本について、いろんな人が考えを巡らせ、いろんな人と議論できると良いですよね。でも、こういう原則って昔の人にとってはごく当たり前のことだったのかもしれませんね。