昨今の太陽光発電を巡る状況

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このところの日照り続きで、畑の水遣りはたいへんですが、太陽光発電は絶好調。

5月には月間発電量の過去の記録を大きく更新して、500kWhを超える発電量でした!


さてさて。

今日は久しぶりに太陽光パネルを設置してくださった業者さんが発電量の様子を見に訪問されたので、昨今の太陽光発電を巡る状況をいろいろ伺ってみました。

ちょっとマニアックな話かも、ですが(^^;)、個人的に面白かったので紹介します。


□ 豪雪地帯での太陽光パネル

  • みなさん、結構がんばって雪おろしをしているそう。(うちだけじゃないのだ!)
  • 積雪でパネルが落ちたという話は聞いたことないそう。(ははは。^^;)

□ 来年4月からの電力自由化

  • 4月からすぐに切り替えできるようになるというよりは、4月からいろなことがオープンになってそれからスタートといういう感じになるのではないか?(だから、現状ではこんなに情報が少ないのか)
  • 自然エネルギー化石燃料など何から発電された電力かが分かりづらい制度、ということでは特になく、事業者側の裁量に任されるはず。(ほっ)
  • 買取価格制度との兼ね合いについて。売電先を変えても問題ないし、買電先を変えて売電先と違う会社になって問題ない。(ほっ)
  • 太陽光発電で生じた電力を買い取りたいという新電力は多くなるはずで、太陽光発電をしている事業者に対して高めに電力を買いたいという引き合いは既にあるそう。将来的には、太陽光発電をしている個人にも電力を買いたいという話は出てくるだろう。(高く買ってくれ!(笑)

□ 固定価格買取制度の見直し

  • 制度上は既に接続可能量を超過した際の遠隔出力制御システムの導入が義務化されているにも関わらず、その方式を電力会社がまだ決めていないため、メーカーや設置業者、太陽光パネル設置者へのしわ寄せが大きい状況。(ひどい話だ)
  • 各電力会社へ売電を申込み済みでも実際には設置まで至らないケースも散見されていて、出力抑制が実施されることはあと数年はないと思う。(私もそう思います。ずっとないのでは!?)
  • 太陽光発電を計画中の事業者はリスクが見えないため、二の足を踏んでいる状況だが、個人はそれほど減ってない。ただ、国全体としての導入量はかなり伸び悩むだろう(そりゃそうだ)

□ 蓄電池について

  • 国の太陽光発電への助成金がなくなって、代わりに蓄電池やHEMSへの助成が始まっている。蓄電池の助成金は最大100万円。(高!)
  • 電力自由化により供給電力が不安定になるリスクもない訳ではないので、そういう意味でも蓄電池の需要は高まっている。(へー)
  • 売電せずに蓄電するともったいないのでは?と聞いたところ、深夜割引を利用することでお得になるそう(細かい話は忘れました(汗)

2014年の我が家のエネルギーの状況

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2014年の我が家の金額ベースのエネルギー収支ですが、一昨年に購入した薪についてはだいたい二年半くらいで消費しそうなペースなので、とりあえず単年で25,000円としてグラフに追加してみました。

結果、2014年は約40,000円の赤字でした。前年比では約-7,000円でガソリンと灯油の増加が主な理由ですが、これは原油価格高騰の影響でしょうか。今はシェールガス革命の影響で原油価格が暴落していて、いつまで安値が続くか分かりませんが、当面続くだろうという見方が大勢のようなので、2015年はたぶん収支が改善するでしょう(笑)。

太陽光発電の発電量は2013年:3,350 kWh → 3,460kWh と発電開始以来最も多い発電量で、売電額もちょっと増えました。

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節電マニアに我が家では、2014年も太陽光で発電した分の自家消費分も含めた電力消費量がさらに下がりまして、2013年:810kWh → 2014年:752kWh となりました。前年比削減率は年々勢いがなくなってきていますが、それでも前年度比7%はなかなか良い数字と思います。

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一日の平均消費電力を月毎に見ると、2014年は2013年に比べてなだらかな曲線を描いていて、でこぼこが少ないのは極端に電力消費が増える状況が減っているからなのでしょう。無駄に電力を食うような暖房器具を廃棄したり、灯油ボイラーが付けっ放しになっているのを防ぐ仕組みにしたり、そんなことが貢献しているのかも知れません。通年での一日の平均消費電力は2013年:2.23kWh → 2014年:2.05kWh なので、来年は節電目標の「一日の平均消費電力 2.0 kWh以下」を達成できると嬉しいのですが…

太陽熱温水器(リフレクター)

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猪苗代の友人、つっちーが太陽熱温水器づくり構想に興味津々で、一緒にやろうということになり、昨日二人でリフレクター(反射板)を製作しました。

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事前に放物面の台になる部分は製作しておきました。

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まず、コンパネ(厚さ10mm)に放物線を描きます。描き方はこちらの「定規とコンパスで放物線を描くには」を参考にしました。

準線と焦点からの距離が等しい軌道を描けばよいので、準線と平行な線を10mm間隔で描き、この線上で焦点と等距離となる箇所に点を打ち、これをつなげて放物線を描きました。

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ジグソーで放物線を切り出し、直線は丸ノコで切り取ります。1個できたら残りはこれを型にして複製します。これを合計8個つくりました。


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そして、昨日はいよいよ組み立て作業。事前に温水器の構造を説明して、作業内容をチェック。

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端材を組み合わせて、台を組み立てていきます。

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台にべニヤ板(厚さ2.3mm)をビスで打ち付け、これにステンレス板を張り付けて台はほぼ完成。ちょっと歪んでいますが、ご愛嬌ということで。あとは、風であおられないように背面にべニアを張ったり、ステンレス板の隙間をコーキング材で埋めて水が入らないようにしたり(*)が必要かな?耐久性は自信なし。^^;

*追記:ステンレス板ののりの接着状態が弱いのもあって、防水用にステンレス板の周囲に透明テープを張りました。

次回は、これをもう一個製作し、鉄パイプを固定して、水を流して、温めるところまでやる予定。


今回の材料、費用(台2個分)は以下です(これにホースや鉄パイプなども追加になりますがそれは次回で)。

ステンレス 平板ロール巻 のり付 0.1×300×920mm 1,445円×12枚=17,340円

コンパネ(10mm)1,370円

べニヤ板(2.3mm) 477円×2枚=954円

端材(ありもの)

ビス(ありもの)

太陽熱温水器(構想)

冬期、自分だけは薪ストーブで沸かしたお湯をシャワー替わりに使っていて、灯油ボイラーを使ってないのですが、薪ストーブシーズンが終わると、灯油ボイラーに頼らざるを得ず、太陽熱を利用してなんとかできないかな、と。

太陽熱温水器は買うとそれなりだし、自作はなかなか大変そう。てっとり早くキャンプ用のソーラーバッグ(?)でも買ってみようか、でもこれだと春や秋はどうだろう?となかなか前に進まずという状況でした。

先日、ようやく非電化工房を見学する機会を得て、藤村さんに太陽熱温水器について聞いてみました。

簡単なものが一番だよ、とのことで以下のものをおすすめされました。

鉄パイプにちょろちょろと水と流し、温まったお湯を湯船に貯める。熱すぎる場合は水で埋めればオッケー。どれくらいの流量にするかは、気温や日照状況で調整すればよろし。

で、最大のポイントの鉄パイプの温め方ですが、太陽熱が鉄パイプに収れんされるよう、放物面の反射板をつくって、焦点の位置に鉄パイプを設置する、とのこと。こちらのサイトのトップ画像のようなイメージですね。これを季節に応じて角度調整できるようにしましょうと。

反射板は頑丈である必要はあまりないので、薄いべニアに薄いステンレス板やアルミ板をつければ良くて、100mmx500mmくらいのサイズ、鉄パイプは径が20mmくらいが良いのではと。

課題としては、

・放物面と焦点距離の検討(数学IIの知識があればオッケー。もう忘れました。誰か教えて!)

 ※温水器の性能は放物面の精度如何でもあるので、ここはとても大事。

・資材調達(水道管あったのに捨てちゃったorz。ステンレス板はホームセンターになかったけど、建材屋さんにあるかな?)

・鉄パイプとホースのジョイント(どうやってつなぐの?)

・うちのお風呂は北面なので、どこにお湯を貯めるか?(金盥で良いと思うんだけどなぁ)

 南面(つまり庭)に設置するなら、目隠し用にシャワールームを設える?(面倒だねぇ)


リフォームもあるので、いつ着手できるか分かりませんが、進捗があればまた投稿します。

廃材ゲット!

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去年の春の話になりますが、解体した小屋があるから廃材が必要なら持って行って良いよ、と地元のおじさんに言われました。廃材の活用方法は人それぞれ。我が家の場合は、使えそうなものは建材に、それ以外は薪として燃料に使うので、嬉しい気持ち半分、手間だなぁという気持ち半分ながら、ありがたく頂くことにしました。


が、こびっとハウスのリフォームなどでなかなか取りに行くことができず、冬支度の頃になってようやく野ざらしの廃材を軽トラ2往復して、こびっとハウスに運び込みました。ここからがたいへん。使える状態にするまでや保管場所の確保などが一苦労なんですよね。あちこち釘が出ているし、解体しなきゃいけないし、野ざらしだったので、乾燥させる必要もあるし。

ということで、冬の間にひたすら解体とくぎ抜きをして(この作業が自分には結構楽しい)、乾燥させるため日の当たる場所に一時保管しておきました(トップの画像)。


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春になり、さてどこに置くかということで、納戸の一角、こびっとハウスの廃材を整理して(これがまたひと手間)、即席の棚を作って廃材を収納しました。重ねると意外にコンパクトに収まりましたとさ。

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こびっとハウスの和室兼舞台もすっきりして、いよいよ内装工事がスタートできそうです。

2013年の我が家のエネルギーの状況

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2013年の我が家のエネルギー収支(金額ベース)は、2012年と比べるとほぼ横ばいで、8,300円ほど赤字でした。が、去年は薪を購入したため(4tトラック一台分で70,000円)赤字幅は大幅に増えます。ただ、これを何年で使いきるか、今後の薪の入手状況次第なので、一年でいくらかははっきりしないのと、去年と比較しやすいように、ということでグラフには入れていません。カーボン収支で考えれば、薪の分は0なんですけどね。^^;


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ちなみに、天候不順の2013年でしたが、太陽光発電の発電量もほぼ横ばいで、2012年:3,428 kWh → 2013年:3,350 kWhと微減でした。


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節電状況は、2012年:921 kWh → 2013年:810 kWh と一割強の削減となりました。前回書いたボイラーの凍結防止を止めたのが一番の要因でしょうか。


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節電目標である一日の平均消費電力 2.0 kWh以下の月がどれくらいあったかというと、2月と4月の2回だけで、年間の平均は2.23 kWhでした。今年は何回目標が達成できるでしょうか?^^;

電力消費の目標達成!?

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冬期、ボイラーの凍結防止機能により我が家の消費電力はぐんっと上昇します。このため、去年ウーファーのユウジくんとマサヨさんがお手伝いに来てくれたときに、ボイラーの周囲を断熱材で囲ってみました(右の写真)。そして、ボイラーは使う時以外は通電しないよう、ブレーカーを落とすことにしました(凍結防止のため、少なくとも一日一回は通電して、水を循環させるようにしています)。

その結果、今年1月の消費電力(太陽光パネルが発電した分の自己消費も含む)は、過去最少の59kWhとなりました。一日の平均消費電力を2.0kWh以下にしたいなぁという野望があったのですが、冬期に達成できるとは思いませんでした。すばらしぃ~

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以下は、過去4年間の推移ですが、1、2月は良い感じで減ってますね~ が、そろそろ頭打ちかなぁという気もしています。

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電力消費を減らすには、消費電力を見える化して、感覚的にではなく、具体的に電量消費の状況を把握することがとても有効と書いてきましたが、会津若松市では無償で電力消費測定器を提供する事業を行っているようですね。こんな取り組みが県内にどんどん広がると良いですね!

会津若松市:電力消費測定器の設置者の募集を延長します!